宮島で牡蠣の美味しさを知った私

お恥ずかしい話ですが、私はつい数年前まで牡蠣が苦手でした。まぁ単刀直入に言うのならば、牡蠣なんて大嫌いだったのです。理由は味です。正直、世間が重宝するほど美味しいものだとは思えず、それならば同価格で他の物を購入した方が良いとさえ思っていたのです。

ところが、その考えが広島県に行ったことで覆されました。これは宮島へ行った時の話です。広島県は牡蠣の名産地ということで、宮島でもあちらこちらで牡蠣が販売されていました。私はその時には牡蠣に一切興味が無かったため、全く関心を持たずに歩いていました。ところが、友人が牡蠣を食べたいと言いだしてそれに付き合うことに。と言っても、私は購入せずに見ているだけのつもりだったのですが。

こうして牡蠣を購入した友人は、美味しい美味しいと嬉しそうな顔をしていました。私はそれを何となく見ていたのですが、友人がお腹いっぱいになったから一個食べてと差し出してきたのです。私は戸惑いながら、やんわりと断りました。しかしそれでも友人は「美味しいから!」と念を押すように差し出してくるのです。

友人は私が牡蠣を好きではないことを知っています。それでも差し出してくるとは……。私は困惑しながらも、その差し出された牡蠣を少しだけ齧ることにしました。すると、フワッとした甘みが口の中に広がるではありませんか。宮島の牡蠣はとても大ぶりで、東京で生活をしている私は見たことも無い大きさでした。そのため、味も大ぶりで一層美味しくないと思っていたのです。ところが、宮島の牡蠣はどうでしょう。大ぶりでありながらも味は濃厚で、とても甘みがあって美味しいのです。正直、これまで私が食べていた牡蠣は何だったのかと憤りすら湧いてきました。

それ以後、牡蠣はとても美味しいものなんだと分かった私は、あちこちで牡蠣を食べるようになりました。その時に初めて分かったのは、食わず嫌いでいたんだなと思ったことです。最初に食べた牡蠣の味は一体何だったんだろうと思うばかりです。逆に言えば、広島旅行をしなければ牡蠣の美味しさを知らなかったことになります。やはり旅行はするものですね。

もっとも、やはり牡蠣は現地で食べるに限りますね。東京で購入するものはどれも物足りないような気がしますので、最近では私はネット通販で牡蠣を購入しています。ネット通販であれば産地直送ですので、現地で食べるのと遜色がありません。これまで牡蠣を食べてこなかった分、取り返すためにドンドン食べていきますよ!